周参見　その１

 

６月２日・３日は、１泊２日で釣友二郎氏と二人周参見沖へ愛艇「はまちどり」を駆った。

マルソウダ６本、ラケット（ウスバハギ）４マイ、五万両（ゴンベ？）７尾、三の字、イサギ、ゴマサバ、めんどり、はとだい、など等、がその釣果。

 

２泊３日の釣行のはずが、突如現われた台風５号に怖気づき、１泊２日の釣り行きとなった。

予定を繰り上げ、あわくって帰りはしたが、来襲予告のあった今日４日は、何事も起こりそうにない。台風は気息奄々、まだ丸みを帯びてはいるが、往時の生気は失せている。

 

同地・周参見には友艇「ナナミ」も出撃していた。こちらはカジキ狙いだったらしい。１０７キロを１本ゲットしたとのことである。

周参見沖は果てしなく広く大きい。なにせ太平洋である。両艇は無線でときおり情報交換していたが、互いにいちども艇影を確かめ得なかった。で、当然ながら、釣ったというカジキも現認できていない。

 

黒潮は、先月（５月）中旬は、沖合７〜８０キロまで遠く離れていたが、今回は完全に南紀へ接岸し、一部は田辺湾あたりにまで差し込んでいた。

周参見沖１マイルの水温は２２．７度。まさに黒潮の水温である。

さらに黒潮の中心部位へ分け入ってやろうと７マイルばかり沖出し（南下）してみたが、水温は下がる一方であった。ひょっとしたら黒潮帯を突っ切ってしまったのかもしれない。

 

周参見沖半マイルを漁船が多数血相かえて走っていた。カツオの場合に比してカジキ狙いのトローリング速度は幾分速い。漁船を見ていると、血相変えて走りまくっているような印象をうける。きっと数本あがったのであろう。